プレスリリース

イーヘルスクリニック新宿院、1,480万人が抱える慢性腎臓病に関する調査を実施

2025年05月09日(金)10時30分
イーヘルスクリニック新宿院(東京都新宿区)は、全国の生活者300名を対象に慢性腎臓病(CKD)に関する調査を実施しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_1.png
慢性腎臓病(CKD)について

慢性腎臓病(CKD)は国内で推計1,480万人が罹患する国民病です。症状がほとんど現れないまま進行し、重症化すると人工透析や腎移植が必要になるため"サイレントキラー"とも呼ばれます。

一方で、一般生活者のCKDに対する理解や定期健診の受診状況は十分に把握されていません。そこでイーヘルスクリニック新宿院は、全国の生活者300名を対象に認知度と健診受診を調査しました。その結果、約80%が「CKDをほとんど知らない/聞いたことがある程度」と回答し、早期発見につながる行動を後押しする必要性が浮き彫りになりました。


■慢性腎臓病(CKD)とは?
慢性腎臓病は腎臓のフィルター機能が3か月以上低下する状態を指します。成人の約7~8人に1人が該当するとされ、
●老廃物や余分な水分の排出低下
●脳卒中・心筋梗塞・認知機能低下などのリスク上昇
が問題視されています。

早期発見のポイントは次の3つです。
1. 年1回以上の健診でeGFR・尿タンパクを確認
2. 高血圧・糖尿病のある方は血圧/血糖コントロールと減塩
3. 異常を指摘されたら腎臓内科で詳しい検査


■世界のCKD患者数は増加傾向
イタリアのMario Negri研究所によると、2017年時点で世界のCKD患者は約6億9,750万人、有病率は9.1%にのぼり、1990年と比較して29.3%も増加しています。この研究では、CKDが心血管疾患のリスクを高め、世界の健康や死亡率に直接影響を与えていることから、「予防と早期治療の重要性」が強調されています。


■当院でのアンケート調査概要
調査名 :慢性腎臓病(CKD)に関する意識調査
実施日 :2025年3月27日
方法 :インターネットによる匿名調査
対象者数:300名(全国の一般生活者)


■CKDに関する認知度は依然として低水準
CKDは国内成人の7~8人に1人が罹患する国民病であるにもかかわらず、本調査では病名そのものを「詳しく知っている」人がわずか13.7%にとどまりました。さらに初期は無症状で進行する事実を知らない層が40.8%、脳卒中・心筋梗塞など重篤な合併症リスクを認識していない層が48.4%と、疾患の危険性に関する理解も不十分です。生活習慣病(高血圧・糖尿病)との関連については40.2%が「全く知らない」と回答しており、CKDの実態やリスクを"正確に・包括的に"伝える啓発活動の強化が急務であることが浮き彫りになりました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_1.png
慢性腎臓病(CKD)について

全年代で"よく知っている"は13.7%に過ぎず、"ほとんど知らない"または"聞いたことがある程度"が80%超。特に20代以下では"詳しく知っている"が20.6%、しかし"詳しくは知らない"が50.0%と深い理解には至っていません。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_2.png
初期の慢性腎臓病(CKD)はほとんど自覚症状がない

初期に症状がほとんど現れないことを「全く知らない」とした回答が40.8%に達しました。30代では44.3%とさらに高く、無症状で進行するリスクが伝わっていないため、健診による早期発見の必要性が認識されにくい状況です。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_3.png
慢性腎臓病(CKD)の症状や、脳卒中・心臓病等のリスク

合併症の危険性を理解していない人が48.4%に上り、50代でも46.0%が関連性を認識していませんでした。疾患が全身に及ぼす影響が十分に共有されていないことが、行動変容を妨げる要因と考えられます。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_4.png
慢性腎臓病(CKD)と高血圧・糖尿病の関連

高血圧・糖尿病患者がCKDを併発しやすい事実を「全く知らない」と答えた人が40.2%に達しました。20代以下では41.2%に上り、生活習慣病と腎臓病を一体で管理する必要性が十分に周知されていないことが浮き彫りになりました。


■定期健康診断の重要性を認識しつつも受診していない
健診がCKDの早期発見に「重要」あるいは「非常に重要」と回答した人は84.7%に達し、必要性は概ね理解されています。しかし実際の受診状況を見ると、依然として行動に結び付いていないことが分かりました。年代別に異なる障壁が存在するため、層別アプローチが求められます。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_5.png
慢性腎臓病(CKD)の早期発見・予防における健康診断の重要性

健診を重要視する回答が大多数を占める一方で、行動変容には至っていない点が次の図で示されています。

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_6.png
定期健康診断や人間ドックを受けない理由

受診を妨げる最大の理由は「費用がかかる」(40.4%)で、次いで「時間がない」(20.0%)が続きました。20代以下では費用負担が最も大きく、30代では時間的制約、50代以降では「自覚症状がないから不要」とする回答が目立ち、年代ごとに対策を変える必要性が示唆されました。


■早期発見が欠かせない理由
腎臓は「体内フィルター」として老廃物や余分な水分を排出する臓器ですが、その機能はいちど低下すると元に戻りにくく、病状が進むと人工透析や腎移植といった負担の大きい治療を余儀なくされます。
さらにCKDは、心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患や感染症重症化のリスクを高めることが分かっており、全身の健康寿命に直結する疾患です。年1回の健診でeGFR(腎機能指標)と尿タンパクを確認すれば、腎機能の低下サインを早期に捉え、生活習慣の改善や薬物療法を速やかに開始できます。


■定期健康診断は未来の自分への投資
年1回の健康診断はCKDを含む生活習慣病の早期発見に有効です。多忙などの理由で健診の機会が確保しづらい場合は、薬局で購入できる尿タンパク試験紙を用いたセルフチェックも一つの方法になります。
検査で異常が見つかった際には、速やかに医療機関を受診し、専門医の検査と診断を受けてください。イーヘルスクリニック新宿院でも健康診断を実施しております。詳細は下記URLをご参照ください。
https://ehealthclinic.jp/checkup/about/


■クリニック概要

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/435261/LL_img_435261_7.jpg
イーヘルスクリニック新宿院

イーヘルスクリニック新宿院は、腎臓内科を中心に、内科全般やアレルギー(花粉症)、性感染症、肥満外来(医療ダイエット)、ビタミン点滴・幹細胞上清液・エクソソーム療法など、健康増進と予防医療にも幅広く対応しています。
当院は、腎臓内科を専門とする数少ないクリニックのひとつです。健康診断で「たんぱく尿」や「血尿」を指摘された方やクレアチニン値が高くなってきた方、ご家族に腎臓の病気がある方は、早めの精密検査をおすすめします。ぜひ一度ご相談ください。

クリニック名 : イーヘルスクリニック新宿院
所在地 : 東京都新宿区新宿2丁目6-4 新宿通東洋ビル3F
院長 : 天野 方一
開院 : 2022年4月
電話番号 : 03-5315-0514
公式Webサイト: https://ehealthclinic.jp/


■参考文献
GBD Chronic Kidney Disease Collaboration.Global, regional, and national burden of chronic kidney disease, 1990-2017: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2017.Lancet,2020,395,10225,p.709-733


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プレスリリース提供元:@Press
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