Picture Power

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

アメリカの砂漠に現れた 人類と地球の未来

THE EVOLUTION OF IVANPAH SOLAR

Photographs by Jamey Stillings

米カリフォルニア州のモハベ砂漠で建設が進むアイバンパ太陽光発電システム(12年10月)

 広大な砂漠地帯の中に、SF映画に登場するような建造物が突然姿を見せる。米カリフォルニア州のモハベ砂漠で建設が進められている、アイバンパ太陽光発電システムだ。

 写真家のジェイミー・スティリングスは建設が始まった10年末から、この土地の変わりゆく景色を空撮してきた。一連の写真からは石炭や石油、原子力に頼ったエネルギー政策から、再生可能エネルギーへの転換を目指す人類と、地球との関わりを考える上での重要なヒントが見えてくる。

 来年の完成時には、アイバンパは世界最大の太陽光発電所になる。地表に並べられた約17万枚のヘリオスタットと呼ばれる鏡が3つの塔の上部に設置された集熱器に向けて太陽光を反射し、392㍋㍗を発電。アメリカの14万世帯が使用する電力を賄うことができるという。

 こうしたプロジェクトの最終的な目的は、地球環境を守ることにある。一方で、自然の中にこれほど大規模な人工建造物を造ることが正しいのかどうか、意見は分かれる。

 この施設が人類の明るい未来への足掛かりになるのか。その答えはまだ見つからない。

Photographs by Jamey Stillings

<2012年12月5日号掲載>

Recommended

MAGAZINE

特集:南シナ海を占拠する中国の深謀

2015-7・ 7号(6/30発売)

国際社会に批判されても人工島建設を進める中国
南シナ海の米中対決はいずれ「一触即発」の危機になるのか

  • 最新号の目次
  • 予約購読お申し込み
  • デジタル版

ニューストピックス

定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

人気ランキング (ジャンル別)

  • 最新記事
  • コラム&ブログ
  • 最新ニュース
  1. 1

    中国犬肉祭りは文化どころか金儲け

    2日で1万匹の犬を殺して食べる祭りの醜悪さ…

  2. 2

    北欧伝統の「クジラ追い込み漁」が始まった

    伝統文化を妨害されたフェロー諸島の住民は猛反発…

  3. 3

    MERSの治療薬を北朝鮮が開発

    奇跡のMERS治療薬は、エボラ出血熱やエイズに…

  4. 4

    ナチスをめぐるロシアとドイツの歴史問題

    ルフトハンザ、BMWなどに対し「恥ずべき過去」…

  5. 5

    【マンガ】アラブの覚醒とシオニズム運動(1)

    19世紀、オスマン・トルコの治世は乱れはじめ、…

  6. 6

    ギリシャ、デフォルト後に何が起こるか

    資本規制、支援凍結、国債のデフォルト、予想され…

  7. 7

    【マンガ】アラブの覚醒とシオニズム運動(3)

    第二次大戦が勃発すると、アラブ諸国はおおむね中…

  8. 8

    【マンガ】アラブの覚醒とシオニズム運動(2)

    第一次大戦が終わり、エジプトとサウジアラビアは…

  9. 9

    ルイ14世の失敗とリーマン・ショックは「よく似た話」

    『帳簿の世界史』は、帳簿をスパイスに歴史のスト…

  10. 10

    「増えすぎ」アジア人を排除するハーバード

    アジア人学生を排除する米一流大学にアジア系団体…

  1. 1

    文科省が打ち出した「文系大学はもういらない」の衝撃

    今年も憂鬱な就活の季節がやってきた。会社訪問…

  2. 2

    「なでしこ」だけではない女子サッカー選手の低賃金

    現地時間で23日深夜のオランダ戦を2対1で勝…

  3. 3

    警官を見たら殺し屋と思え? アブなすぎるアメリカの実態

    「見た? アメリカの警察の、あのひどい映像。相手…

  4. 4

    アメリカでウォッチすべき先端メディアサイト・リスト

    しばらく前からジャーナリズムの衰退が報じられ…

  5. 5

    イギリス人(の中年)の果てなき鳥への愛

    子供が虫に興味を引かれて立ち止まるのは、そう…

  6. 6

    間違い電話でわかった借金大国の悲しい現実

    ニューヨークに住み始めた僕は、まず携帯電話を手…

  7. 7

    嫌韓デモの現場で見た日本の底力

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月…

  8. 8

    中国の「反日暴動」がアメリカでほとんど報道されない理由とは?

    先週末から今週はじめにかけて、中国の各地では…

  9. 9

    香港の選挙改革とニセの民主主義

    「普通選挙」実現をめぐる香港行政長官選挙の制度改…

  10. 10

    18歳への有権者教育とは何か?

    「18歳選挙権」が国会で可決しました。…

  1. 1

    英国、フランス国境の警備を強化へ 不法入国者増加で

    英国のキャメロン首相は24日、フランスのカレ…

  2. 2

    米ボーイングのドリームライナー、アイルランドに緊急着陸

    メキシコ市からパリに向かっていた、メキシコ・…

  3. 3

    仏工場で爆発、現場に頭部切断の遺体とイスラム旗

    フランス南東部リヨン近郊で26日午前、イスラ…

  4. 4

    ユーロ圏がギリシャの支援延長を拒否、債務不履行に現実味

    ユーロ圏の財務相は27日の会合で、ギリシャが…

  5. 5

    英国がEU離脱なら欧州大陸に軸足移す─ゴールドマン幹部=独紙

    米金融大手ゴールドマン・サックスの幹部は、独…

  6. 6

    アングル:中国の人工島建設、南シナ海の「生態系破壊」にも懸念

    中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸…

  7. 7

    ギリシャの債務減免は不要、EUが分析

    欧州連合(EU)は26日、3年間にわたって追…

  8. 8

    27日のユーロ圏財務相会合、「プランB」協議の可能性=政府高官

    ユーロ圏の政府高官は26日、ギリシャ問題をめ…

  9. 9

    アングル:三菱重の水陸両用車、米海兵隊が関心

    三菱重工業が研究を進める新型の水陸両用車に、…

  10. 10

    NY市場サマリー(26日)

    <為替> ユーロがドルに対して弱含んだ。ギリ…