コラム

G7議長国・日本が「グローバル・サウスと橋渡し」するなら、民主主義よりプラグマティズムで

2023年05月19日(金)13時50分

つまり、もし中ロとの差別化を図るなら、G7のなかの方針も調整する必要がある。

もっとも、冷戦終結後の30年以上、人権や民主主義をアピールし続けてきた欧米が、すぐに寡黙になれるとは思えない。

だから、G7広島サミットの共同宣言で「普遍的価値観を共有する各国が結束して...」といった欧米好みの文言が盛り込まれても、いわば仕方ない。

むしろ、表向きの花を欧米にもたせても構わないが、実態としてプラグマティズム重視の方針に静かにシフトできるかの方が、はるかに重要だろう。

大事なのはG7サミットという「祭り」より「祭りの後」だからだ。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

※筆者の記事はこちら

プロフィール

六辻彰二

筆者は、国際政治学者。博士(国際関係)。1972年大阪府出身。アフリカを中心にグローバルな政治現象を幅広く研究。横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学、日本大学などで教鞭をとる。著書に『イスラム 敵の論理 味方の理由』(さくら舎)、『世界の独裁者 現代最凶の20人』(幻冬舎)、『21世紀の中東・アフリカ世界』(芦書房)、共著に『グローバリゼーションの危機管理論』(芦書房)、『地球型社会の危機』(芦書房)、『国家のゆくえ』(芦書房)など。新著『日本の「水」が危ない』も近日発売

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