フェデリコ・フェリーニの『道』で「欠落の作法」を学んだ

ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN
<感銘を受けた古典的名作といえばフェリーニの『道』。説明が排除されすぎているのは気になるが、映画の本質を表しているとも思う>
どちらかといえば古典が苦手だ。
と書き出したけれど、映画における古典とは何か。洋画の監督ならばセルゲイ・エイゼンシュテインやD・W・グリフィス、ルイス・ブニュエルあたりだろうか。邦画なら内田吐夢に成瀬巳喜男、小津安二郎や黒澤明の初期の作品も入るかな。
要するにサイレントからトーキーに変わる時代に最前線にいた監督たち。ミケランジェロ・アントニオーニやフェデリコ・フェリーニ、イングマール・ベルイマンに今井正や溝口健二。まだまだたくさんいる。
映画の黄金時代に重なるからか、彼らの多くは多作だ。できることなら全て観るべきだ。......と思いながらも、なかなか実行できない。そのうちどこかで観るだろうと思いながら見逃してきた作品は少なくない。
とはいえ、感銘を受けた古典もそこそこある。その1つがフェリーニの『道』。原題は『La Strada』。意味はやっぱり道。秀逸なタイトルだ。
でも旅芸人のザンパノを演じるアンソニー・クインの肉体は、怪力を売りものにするだけの説得力に欠けている。胸に巻いた鉄の鎖の鉤を気合とともにはじき飛ばす。これがザンパノの唯一の芸だ。これだけで生活できるのだろうかと心配になる。
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