コラム

テンセントの「ミニプログラム」がアップルの「アップストア」と全く異なる理由

2019年05月07日(火)17時35分

ミニプログラムは、コミュニケーションアプリを起点として新たなサービスを提供できる強みを最大限に活かしたものです。CES2019のセッションにおいてテンセントの幹部がミニプログラムを説明したチャートの中では、ミニプログラムの一部を形成しているサービスとしてアップルペイのアプリを紹介していたことも衝撃的でした。

今後、世界各国でコミュニケーションアプリ首位の座を持つ企業は、テンセントのようにさまざまなサービスを展開し、プラットフォーマーの座を狙ってくるのではないかと思います。コミュニケーションアプリの使用頻度と顧客接点、その愛着度は次世代における新たなゲームの勝敗を左右するカギでしょう。その意味でもテンセントの動向からは目が離せません。

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 田中道昭 著
 日本経済新聞出版社


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プロフィール

田中道昭

立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授
シカゴ大学ビジネススクールMBA。専門はストラテジー&マーケティング、企業財務、リーダーシップ論、組織論等の経営学領域全般。企業・社会・政治等の戦略分析を行う戦略分析コンサルタントでもある。三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役(海外の資源エネルギー・ファイナンス等担当)、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等を歴任。『GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略』『アマゾン銀行が誕生する日 2025年の次世代金融シナリオ』『アマゾンが描く2022年の世界』『2022年の次世代自動車産業』『ミッションの経営学』など著書多数。

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