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習主席 、中ロの関係強化や産業協力方針表明 ロ首相と会談

2025年11月04日(火)16時07分

 11月4日、中国の習近平国家主席(写真右)は、ロシアのミシュスチン首相(同右)と北京で会談し、関係の強化、相互投資の拡大、エネルギーなどの分野で協力する方針を示した。北京で4日撮影。スプートニク提供写真(2025年 ロイター/Dmitry Astakhov)

[北京 4日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は4日、ロシアのミシュスチン首相と北京で会談し、関係の強化、相互投資の拡大、エネルギーなどの分野で協力する方針を示した。中国国営メディアが伝えた。

ミシュスチン氏は3日に李強首相と会談した。李氏はロシアとの協力を強化し、共通の安全保障上の利益を守る方針を示した。

中国国営放送CCTV によると、習氏はミシュスチン氏に「中ロ関係は、外部環境の激動にもかかわらず、より高いレベル、より質の高い発展に向けて着実に前進してきた」とし、「中ロ関係を守り、強化し、発展させることは双方にとって戦略的な選択である」と述べた 。

エネルギー、農業、航空宇宙、デジタル経済、グリーン開発などで、両国が協力し成長の新たな原動力を育むことができると指摘した。

ミシュスチン氏は 、双方が相互投資を誘致し、共同プロジェクトを支援するのに好ましい環境をつくり続けることが重要だと述べた。ロシアのタス通信が伝えた。

ウクライナ侵攻を巡り西側の制裁下にあるロシアは、「制限のない」パートナーである中国に接近。貿易を拡充しエネルギー分野で協力を進め、決済面で人民元の国際化にも貢献してきた。

しかし、中国が貿易やテクノロジーでトランプ米政権の圧力を受ける中、中ロ貿易はここ数カ月減少。ロシアは、今回のミシュスチン氏の訪中の重要性を強調していた。

ロシア政府のウェブサイトに4日掲載された共同コミュニケによると、両国は「あらゆる分野で協力を強化し、外部からの挑戦に適切に対応する」ことで合意し、ロシアは「一つの中国」原則の堅持と「台湾独立」への反対を再確認した。

ロイター
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