コラム

<3分解説>中国ってどんな国? 世界第二の経済大国でビジネス的に「成功するカギ」を握るのは...

2025年07月02日(水)19時55分
中国の基礎知識

JLB1988/Pixabay

<日本とはかなり複雑な関係にありながら、今も経済や文化の面での結びつきが強い中国。在留邦人は10万人、在日中国人は80万人を超えている>

大阪・関西万博が4月に開幕、さまざまなイベントが繰り広げられ、連日話題に事欠かない。中でも最大の醍醐味は、万国博覧会という名前の通り、世界各国・地域の伝統や文化に触れられることだ。

このたび、異文化理解や世界の諸問題の解決に向けた活動を行う東京外国語大学のボランティアサークル「くらふと」のメンバーが中心となって執筆に当たった書籍『外国人のあたりまえ図鑑』が刊行される。同書から一部引用し、各国を、手軽にさくっと理解できるように紹介していく。

newsweekjp_20250628104533.png 中華人民共和国
 People's Republic of China

広大な国土と悠久の歴史を持つ中国は、14億の人口を抱える世界第2位の経済大国です。14もの国と国境を接し、砂漠あり、草原あり、熱帯雨林ありと多様な自然に恵まれています。

政治面では、中国共産党によるリーダーシップのもと、目覚ましい発展を遂げてきました。ただ、最近は米国との対立激化など、国際社会での立ち位置が難しくなってきている面も否めません。

日本との関係は、かなり複雑です。遣隋使や遣唐使をはじめ、2000年以上に及ぶ文化交流の歴史がある一方、近現代の歴史認識の違いがときどき頭をもたげてきます。経済的な結び付きは強く、多くの企業が中国に進出し、貿易や投資を通じて密接な関係を築いています。在日中国人は4万人を超え、日本のアニメに魅せられた若者など、草の根レベルでの交流は着実に広がっています。

newsweekjp_20250701074700.png

(『外国人のあたりまえ図鑑』より)

newsweekjp_20250701074724.png

(『外国人のあたりまえ図鑑』より)

基礎情報

首都:北京(Beijing)

建国:1949年

人口:約14億人(2023年時点)

在留邦人数:10万1,786人(2023年10月時点)

在日中国人数:844,187人(2024年6月時点)

面積:約960万k㎡(日本の約26倍)

言語:中国語

民族:漢民族(総人口の約92%)および55の少数民族

宗教:仏教、イスラム教、 キリスト教など

世界遺産:万里の長城、故宮博物館、 九寨溝、マカオ歴史地区など

プロフィール

くらふと

主に小中高生向けに異文化理解や世界の諸問題に関するワークショップなどの活動を行う東京外国語大学のボランティアサークル。(協力:南龍太)
Instagram:@tufs_kraft
X:@TUFS_KRAFT

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ウォラーFRB理事、利下げは0.25%刻みで慎重に

ワールド

FRB議長面接「うまくいった」、ウォラー氏 候補5

ワールド

ノーベル平和賞、ベネズエラの野党指導者マチャド氏に

ワールド

中国副首相、外資の投資拡大を歓迎 対外開放継続
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 2
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    あなたは何型に当てはまる?「5つの睡眠タイプ」で記…
  • 5
    史上最大級の航空ミステリー、太平洋上で消息を絶っ…
  • 6
    いよいよ現実のものになった、AIが人間の雇用を奪う…
  • 7
    底知れぬエジプトの「可能性」を日本が引き出す理由─…
  • 8
    森でクマに襲われた60歳男性が死亡...現場映像に戦慄…
  • 9
    2026年W杯で、サッカーファンの怒り爆発...「ファン…
  • 10
    米、ガザ戦争などの財政負担が300億ドルを突破──突出…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 4
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 5
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 6
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 7
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 8
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story