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犯行現場になりやすいのは...「闇バイト強盗」の原点、名古屋・闇サイト殺人事件から考える「犯罪機会論」
例えば、冒頭で説明した「名古屋・闇サイト殺人事件」も、「入りやすく見えにくい場所」で起こった。犯行グループは、帰宅途中の被害者に道を尋ねるふりをして近づき、無理やり車に連れ込んだ。その場所が「入りやすく見えにくい場所」だったのだ(写真1)。そこは、2005年、川崎市高津区で帰宅途中の43歳の女性が、バイクに乗った男に刺された場所(写真2)に驚くほどよく似ている。


まず、名古屋と川崎の犯行現場のどちらも、バス通りからすぐの道なので、車やバイクが「入りやすい(=逃げやすい)場所」だった。しかも、歩道にはガードレールがないので、車やバイクを使う犯罪者が、歩行者のスペースに「入りやすい(=襲いやすい)場所」でもあった。
さらに、いずれの犯行現場も、坂道に沿ってそそり立つ住宅の壁と小学校に囲まれているため、「見えにくい(=目撃されにくい)場所」でもあった。こうした両サイドからの視線を期待できない場所は、「トンネル構造」と呼ばれている。
このことから、犯罪者は犯行場所を選んでいたことが分かる。ところが、名古屋の事件について、マスコミは「たまたま選んだ」「場当たり的」「無軌道」などと報じていた。しかし、少なくとも、被害者に接触する場所の選び方は場当たり的でもなければ、無軌道なものでもなかった。「誰でもよかった」のかもしれないが、「どこでもよかった」わけではないのだ。
犯罪者が好む「入りやすく見えにくい場所」は、犯人目線に立てば誰でも発見できる。しかし、「危ない人」に取りつかれていると、なかなか発見できない。「不審者」という言葉を使ってお茶を濁すことは、厳に慎むべきなのである。
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