コラム

米経済は「軟着陸」が見えてきた...利下げは日経平均にもプラスだが、これから最大の波乱要因が

2024年10月02日(水)18時07分

アメリカ利下げの日本経済への影響は?

アメリカの利下げは日米金利差を縮小させるので、短期的には円高要因だが、アメリカの物価が安定すれば相応にドルが買われるので、極端に円高に振れるリスクは少ない。日本企業の多くはアメリカ市場で稼いでいる現状を考えると、景気が安定的に推移したほうが好都合であり、日経平均にもプラスといえるだろう。

最大の波乱要因は大統領選であり、特にトランプ氏が大統領になった場合の影響については現時点で予測が難しい。景気の方向がハッキリしてくるのは、新政権がスタートする来年以降ということになるだろう。

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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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