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イギリス人から見たトランプ特別治療の「上級国民度」
本当の問題は、ある国のリーダーが他の国のリーダーに比べてどう治療されるのか、ということではない。自国の国民に比べて、リーダーがどんな治療を受けるのか、という点だ。僕たちは心のどこかで、ある程度の優先権を持つ人がいることを認めてしまっていると思う。僕が以前に調子が悪かったとき70分待合室で待たされたのと同じように、ボリス・ジョンソンが一般開業医の診察待ちで長い行列に並び、その間に政府の業務が滞るようなことがあるとしたら、ばかげているだろう。でも、その格差が甚大になり、リーダーが一般国民とはかけ離れた世界に住むようになれば、僕たちは抵抗する。
何百万ものアメリカ人が無保険か、最低限の医療にすらアクセスが限られているような状況だけに、トランプの治療は軋轢を生む。実際、マイケル・ムーアが『シッコ』で暴いたように、医療保険に入っているアメリカ人でも多くの人々が、深刻で命の危険がある症状でも必要な医療を受けられないことがあるのだ。
アメリカのそれは不完全で腹立たしい医療システムであり、イギリスとアメリカ両国で暮らした僕が体験した、「生活の質」をめぐる最大の違いだ。イギリスでは、失業者であろうと億万長者であろうと、全ての国民はNHSにアクセスする。僕たちの医療保険制度は完ぺきではないが、イギリス国民全員が頼りにできるものなのだ。
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