ミャンマーで総選挙投票開始、国軍系政党の勝利濃厚 市民は冷めたムード
ミャンマーで28日、総選挙の第1回投票が始まった。総選挙の実施は、2021年2月のクーデターで国軍が全権を掌握して以来、初めて。写真はヤンゴンの投票所での準備作業。27日撮影(2025年 ロイター)
[28日 ロイター] - ミャンマーで28日、総選挙の第1回投票が始まった。総選挙の実施は、2021年2月のクーデターで国軍が全権を掌握して以来、初めて。軍事政権は、今回の選挙が政治的にも経済的にも再出発のチャンスだとしているが、国際社会からは自由も公正も信頼性もない選挙との批判が出ている。
投票は28日、1月11日、1月25日の3回行われる。武装勢力との内戦が続いている影響で、投票が実施されるのは330郡区のうち265郡区にとどまる。開票日や選挙結果の発表日は示されていない。
議会の定数は664議席(下院440、上院224)。両院それぞれ25%の軍人議員枠を除いた議席が改選対象となる。
主要な民主派は排除されており、総立候補者の5分の1を擁立した国軍系の連邦団結発展党(USDP)が勝利すると予想されている。
市民の間には冷めたムードが広がる。最大都市ヤンゴンに住む男性(31)は「どうせUSDPが勝つ。だからUSDPに投票するつもりだ」と語った。





