インドネシアの無料給食制度、調理場不足で年末までに目標届かず
インドネシア国家栄養庁のダダン・ヒンダヤナ長官は16日、野心的な無料学校給食プログラムについて、年末までに提供を受けられる子どもは7200万人にとどまり、当初目標の8300万人に対して後れを取ると明らかにした。写真は1月、ジャカルタにある学校で撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
Ananda Teresia
[ジャカルタ 16日 ロイター] - インドネシア国家栄養庁のダダン・ヒンダヤナ長官は16日、野心的な無料学校給食プログラムについて、年末までに提供を受けられる子どもは7200万人にとどまり、当初目標の8300万人に対して後れを取ると明らかにした。調理場の増設を進めているという。
非政府組織のデータによると、1月のプログラム開始以来、大規模な食中毒に見舞われ、全国で1万1000人以上の子どもが影響を受けた。一方、給食プログラムを運営する国家栄養庁は、9月までに6000人が影響を受けたとしている。
ダダン長官は、2026年2月までに8300万人の子どもに届くと説明。ロイターのインタビューで「達成に全力を尽くす」と述べた。
最東部のパプア州といった遠隔地に調理場を建設する作業が年末になってようやく完成するため、給食を提供できるのは最短でも年明けになるという。
長官によると、16日までに全国で1万1000カ所の調理場が3540万人の女性と子どもに食事を提供している。





