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トランプ氏のガザ調停案、イスラム圏8カ国と相違=パキスタン外相

2025年10月03日(金)23時56分

パキスタンのダール外相は3日、トランプ米大統領が今週公表した20項目のパレスチナ自治区ガザ調停案は、カタールやエジプトなどイスラム圏8カ国の首脳らがトランプ氏に提示した草案と一致していないことを明らかにした。米ホワイトハウスで9月撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

Asif Shahzad

[イスラマバード 3日 ロイター] - パキスタンのダール外相は3日、トランプ米大統領が今週公表した20項目のパレスチナ自治区ガザ調停案は、カタールやエジプトなどイスラム圏8カ国の首脳らがトランプ氏に提示した草案と一致していないことを明らかにした。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、エジプト、ヨルダン、トルコ、インドネシア、パキスタンのイスラム圏8カ国の首脳らは先月23日、国連総会に合わせた訪米の際に行ったトランプ氏との会合で、イスラエルのガザからの完全撤退を提案。一方、トランプ氏の計画ではイスラム組織ハマスに拘束されている残りの人質の解放に備え、イスラエルが「部分的な」撤退を行うことを想定している。

ダール外相はパキスタン議員らへの演説で、「トランプ大統領が公表した20項目の調停案は、われわれの提案とは異なることを明確にしてきた。草案にはいくつかの変更が加えられている」と指摘。8カ国はトランプ大統領から、イスラエルによるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸の併合を認めないとの確約を得たとした上で、イスラム諸国が作成した合意草案は、「イスラエルの完全撤退」と「2国家解決に基づく公正な平和への道筋」を求めているとの考えを改めて示した。

ロイター
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