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BRICSは貿易関係強化を、ルラ氏呼び掛け 「関税の脅し」批判

2025年09月09日(火)07時33分

 9月8日、ブラジルのルラ大統領(写真)は、新興国グループ「BRICS」諸国間の貿易と金融の統合推進が保護主義の影響緩和に寄与するとの見方を示した。9月7日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

[ブラジリア 8日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は8日、新興国グループ「BRICS」諸国間の貿易と金融の統合推進が保護主義の影響緩和に寄与するとの見方を示した。

BRICSのオンライン首脳会議で「関税による脅しが、市場を征服し国内問題に介入するための手段として常態化している」とし、BRICS諸国は「不当かつ違法な貿易慣行の犠牲者」になっていると述べた。米国を名指しはしなかった。

インド外務省の発表によると、モディ首相は「障壁の引き上げや取引の複雑化は無益だ。貿易措置を非貿易問題に関連付けることも同様だ」と述べた。

中国国営の新華社によると、習近平国家主席は「一部の国が貿易戦争や関税戦争を開始し、世界経済に深刻な影響を与え、国際貿易ルールに深刻な損害をもたらしている」と述べた。

ブラジル政府は声明で、オンライン会議は1時間半行われ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのほか、エジプト、インドネシア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピアの首脳が参加したと明らかにした。

国際貿易などの分野で再び強まる一方的な措置がもたらすリスクや、BRICS諸国間の連帯、調整、貿易のメカニズムを強化する方法について議論したという。

ロイター
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