ユーロ圏投資家心理、9月は予想外の大幅悪化 4月以来の低水準

9月8日、調査会社センティックスが発表した9月のユーロ圏投資家センチメント指数は予想に反して急落し、4月以来の低水準となった。独デュッセルドルフで2024年5月撮影(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)
[ベルリン 8日 ロイター] - 調査会社センティックスが8日発表した9月のユーロ圏投資家センチメント指数は予想に反して急落し、4月以来の低水準となった。経済に対する懸念が本格的に再燃した。
9月の同指数はマイナス9.2。8月のマイナス3.7から急低下した。ロイターがまとめた市場予想ではマイナス2.0への小幅な上昇が見込まれていた。
調査は投資家1024人を対象に実施した。
現状指数と期待指数の双方が大幅に悪化した。現状指数は9月にマイナス18.8と、前月のマイナス13.0から低下。期待指数は0.8と、6.0から下がり、4月以来の低水準となった。
センティックスは声明で「経済への不安が本格的に戻ってきた」と述べた。
欧州最大の経済大国であるドイツでは、さらに急激な低下が見られ、9月の総合指数はマイナス22.1となった。
センティックスは「秋の景気回復の兆しはほとんど見られない。米国との関税合意の結果、輸出志向型産業への圧力はさらに強まるだろう」と指摘した。