金総書記の訪中「歴史的出来事」、北朝鮮メディアが首脳会談報道

　９月５日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）は、金正恩朝鮮労働党総書記と中国の習近平国家主席による４日の会談を報じた。写真は４日、北京で会談する両首脳。ＫＣＮＡ提供（２０２５年　ロイター）

Joyce Lee

［ソウル　５日　ロイター］ - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）は５日、金正恩朝鮮労働党総書記と中国の習近平国家主席による４日の会談を報じた。

金総書記の訪中について「両国の政治的信頼と戦略的協力を一層強化する歴史的な出来事」で、「あらゆる試練と困難を乗り越えてきた朝中友好関係の不変性と無敵性」の証だと伝えた。

金総書記は習主席に対し、中国の主権、領土、発展の利益を守る上で中国を引き続き支援すると伝え、「国際情勢がいかに変化しようとも、朝中間の友好感情は変わらない」と述べたという。

ＫＣＮＡは金総書記が４日に北京を出発し、帰国の途に就いたことを確認した。中国共産党の蔡奇・政治局常務委員や王毅外相ら高官の見送りを受けたという。

一方、ＫＣＮＡによると、ロシアのプーチン大統領は４日、北朝鮮の建国記念日に向けて金総書記に祝電を送った。プーチン氏は祝電で「クルスク州を侵略者から解放する貴国の戦闘部隊の英雄的な行動は、ロ朝の友好と相互援助の明確な象徴だ」とし、「両国の包括的な戦略的パートナーシップを強化するため引き続き協力していくと確信している」と述べた。