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米高裁、ロスでの軍の使用制限する地裁判断を一時停止

2025年09月05日(金)07時57分

  9月4日、 米連邦控訴裁判所(高裁)は、トランプ大統領によるロサンゼルスでの連邦法執行と移民取り締まり支援に向けた軍の使用を制限した下級審判決を一時停止した。 写真は6月、ロサンゼルスで抗議活動の警戒にあたる州兵(2025年 ロイター/David Swanson)

Dietrich Knauth

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米連邦控訴裁判所(高裁)は4日、トランプ大統領によるロサンゼルスでの連邦法執行と移民取り締まり支援に向けた軍の使用を制限した下級審判決を一時停止した。トランプ政権が上訴する間、現状を維持する。

カリフォルニア州の連邦地方裁判所は2日、トランプ政権がロサンゼルスと周辺地域での移民や麻薬の取り締まりで、群衆の統制や連邦捜査官の支援に軍を使用し、国内の法執行において軍の介入を制限する法律に違反したと判断。同州で軍が警察活動を行うことを制限した。

政権は直ちに判決を不服として控訴。高裁は審理する間、地裁判断を差し止める命令を出した。地裁は政権に控訴する時間を与えるため、すでに判決の執行を12日まで保留にしていた。

トランプ氏は6月、政権の移民政策に対する騒乱と抗議活動に対応するために必要だとして、州兵4000人と海兵隊700人をロサンゼルスに派遣した。抗議活動が沈静化した後も、約300人の州兵が駐留し、連邦政府による移民捜査や麻薬取り締まりを支援している。

2日の地裁判断はシカゴなど他都市にも軍派遣を警告しているトランプ氏に打撃となった。

トランプ氏は首都ワシントンにも州兵を派遣している。

首都ワシントンの司法長官は4日、ワシントンへの州兵派遣は法律違反として、トランプ政権を提訴した。

ロイター
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