赤沢再生相が訪米取りやめ、大統領令の発出見込めず=政府筋

赤沢亮正経済再生相(写真右)は28日、同日から予定していた訪米を延期した。写真はベセント財務長官と。7月19日、大阪市で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Yoshifumi Takemoto Tamiyuki Kihara
[東京 28日 ロイター] - 赤沢亮正経済再生相が、28日から予定していた訪米を急きょ取りやめた。同日午前に会見した林芳正官房長官は「事務的に議論すべき点があることが判明した」と説明。政府関係者らによると、自動車関税を引き下げる大統領令の発出がこのタイミングでは見込めないためだという。
関係者の1人によると、日本側は早ければ来週にも訪米したい考え。林官房長官は、事務レベルで協議を続けていくことになったとした。
赤沢再生相は3日間の日程で訪米し、7月の日米合意通りに相互関税の特例措置を明記すべく米大統領令を修正するとともに、自動車・自動車部品の関税を引き下げる大統領令を発出するよう求める予定だった。政府関係者によると、両国が合意した5500億ドル(約80兆円)の対米投融資のルールを明確化する文書の作成も調整する見通しとなっていた。