AI企業アンスロピック、著作権侵害巡る米作家の集団訴訟で和解

人工知能(AI)開発企業アンスロピックは26日、同社のAIトレーニングが著作権を侵害していると主張する米作家グループによる集団訴訟を解決したと明らかにした。資料写真、2024年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Blake Brittain
[26日 ロイター] - 人工知能(AI)開発企業アンスロピックは26日、同社のAIトレーニングが著作権を侵害していると主張する米作家グループによる集団訴訟を解決したと明らかにした。裁判所への提出資料では和解条件には触れられていない。
訴訟を担当しているカリフォルニア州の連邦裁判所は6月、アンスロピックが海賊版サイトから700万冊もの書籍を違法にダウンロードしていた可能性があると判断。作家グループの主張が認められれば数十億ドルの損害賠償責任を負う可能性があった。
アンスロピックの広報担当者は、裁判所提出書類についてのコメントを避けた。
作家グループの代理人は「この歴史的な和解は全メンバーに利益をもたらす。数週間以内に和解の詳細を発表することを楽しみにしている」とする声明を出した。
シラキュース大学法学部のシュバ・ゴーシュ教授は、今回の和解はAI企業に対する訴訟を形成する上で「巨大な」ものになる可能性があると指摘。「悪魔は和解の細部に宿る」と述べた。