伊ウニクレディト、独コメルツ銀の議決権比率を26%に引き上げ

8月25日、イタリアの銀行大手ウニクレディトは、ドイツのコメルツ銀行に対する議決権比率を約26%に引き上げたと発表した。写真はコメルツ銀行の本社ビルのロゴ。2月13日、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ミラノ 25日 ロイター] - イタリアの銀行大手ウニクレディトは25日、ドイツのコメルツ銀行に対する議決権比率を約26%に引き上げたと発表した。
合成ポジションを現物株に転換したことで、コメルツ銀行の筆頭株主としての地位を強化した。
残りの合成ポジションも追って現物株に転換し、議決権比率は約29%に達する見通しだとしている。
ウニクレディトは1年前に民間機関として最大のコメルツ銀行の株主となったが、ドイツ側は完全買収計画に強く反対している。
7月には約10%の株式に相当するデリバティブ(金融派生商品)を現物株に転換し、株式保有比率を20%に引き上げていた。
コメルツ銀行は声明で、ウニクレディトの議決権比率引き上げについて「基本的な状況や当行のスタンスを変えるものではない」とし、成長と全ての利害関係者のための価値創造へのコミットメントを再確認した。
ウニクレディトは25日、「現時点では」コメルツ銀行の取締役会の議席は求めないと述べた。