タイ、7月乗用車生産は3カ月ぶり減少 輸出低迷 国内販売は増加

8月25日、タイ工業連盟(FTI)が発表した7月の国内乗用車生産は、3カ月ぶりに減少した。写真は車両に取り付けられたトヨタのロゴ。バンコクで開催された第41回タイ国際モーターエキスポで2024年11月29日撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 25日 ロイター] - タイ工業連盟(FTI)が25日発表した7月の国内乗用車生産は、3カ月ぶりに減少した。米国の関税を巡る不確実性が輸出の重しとなった。
一方、国内販売は電気自動車(EV)の力強い伸びに支えられ、増加が続いた。
7月の乗用車生産は11万0616台で、前年同月比11.39%減少した。6月は前年同月比11.98%増だった。
7月は米国の関税を巡る不確実性から輸出が前年同月比13.27%減となった。
一方、7月の国内の乗用車販売は前年同月比5.84%増と、4カ月連続で増加した。EV販売が35%急増した。ピックアップトラックの販売は景気が低迷する中、融資条件の厳格化が重しとなった。
FTIは今年の国内乗用車販売が60万台に達する可能性が高いとの見通しを示した。
タイは東南アジア最大の自動車生産拠点。トヨタやホンダなど、世界の主要自動車メーカーの輸出拠点となっている。