エア・カナダ、客室乗務員スト控え段階的に減便 16日全面運休へ

8月13日、カナダの航空大手エア・カナダは、客室乗務員1万人以上による16日からのストライキを前に14日から段階的にフライトを減便し、16日に全面的に運休すると発表した。オンタリオ州ミシサウガで11日撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Allison Lampert Aishwarya Jain
[13日 ロイター] - カナダの航空大手エア・カナダは13日、客室乗務員1万人以上による16日からのストライキを前に14日から段階的にフライトを減便し、16日に全面的に運休すると発表した。
客室乗務員の労働組合が賃金を巡る労使交渉の行き詰まりを理由に72時間のストを通告したことを受けた。
エア・カナダと傘下の格安航空エア・カナダ・ルージュは1日約13万人の乗客を運んでおり、ストは夏の旅行シーズンのピークに同国の観光産業に打撃を与えることになる。
エア・カナダは仲裁を政府に求めたが、カーニー首相とハイデュ雇用相の関係者はストを阻止する仲裁措置などを取るかどうかについてのコメント要請に応じなかった。
ハイデュ氏は12日、合意に達するまで交渉を続けるよう双方に促した。
労使交渉は報酬の支払い方法が主な争点となっている。ほとんどの航空会社は伝統的に航空機の飛行中のみ客室乗務員に報酬を支払ってきた。しかし、北米の客室乗務員らは、乗客の誘導や空港での待機などを含む労働時間に対する報酬を求めている。