ニュース速報
ワールド

ウクライナ兵士、早期停戦に懐疑的 米ロ首脳会談控え

2025年08月13日(水)13時59分

 8月12日、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による米アラスカ州で会談する15日を前に、ウクライナ兵は早期停戦の実現に懐疑的になっており、多くの兵士がロシアへの領土割譲案を拒否している。ハルキウで11日撮影(2025年 ロイター/Sofiia Gatilova)

[ハルキウ州(ウクライナ) 12日 ロイター] - トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領による米アラスカ州で会談する15日を前に、ウクライナ兵は早期停戦の実現に懐疑的になっており、多くの兵士がロシアへの領土割譲案を拒否している。

ロイターは今週、ウクライナ北東部ハルキウ州の2つの訓練基地で兵士らを取材。第58機動旅団の訓練基地の司令官は「誰に譲るのか。何のために譲るのか」と疑問を投げかけた。

トランプ氏は11日、戦争を終結させるためにロシアとウクライナ双方が領土を割譲する必要があると発言。これに対して欧州連合(EU)は12日、ウクライナが自国の将来を決めるべきだとする声明を出した。

先週発表されたギャラップの世論調査では、ウクライナ国民の69%が交渉による戦争の早期終結を支持している。一方、戦闘がすぐには終わらないと確信しているとの回答も同じ程度の割合となった。

装甲車内に座っていた第58機動旅団の兵士は「平和への道は全て交渉を通じて築かれる」としながらも、「しかし明日そうやって平和が訪れるとは言えない。(中略)敵が侵攻を続けているからだ」と語った。

第43独立機械化旅団の教官は「ロシアがわが国への軍事圧力を放棄するほどの損失を被るまで、(戦闘は)続くだろう。さもなければ戦闘を止めるわけにはいかない」と話した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州首脳、停戦交渉にウクライナ関与呼びかけ トラン

ビジネス

今後の会合「ライブ」に、利下げ判断に一段のデータ見

ワールド

ベラルーシ、ロシアと9月軍事演習 極超音速中距離ミ

ワールド

米ロ会談順調なら、早期にゼレンスキー氏含め3者会談
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ「衝撃の物体」にSNS震撼、13歳の娘は答えを知っていた
  • 3
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 4
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 5
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 6
    マスクの7年越しの夢...テスラ初の「近未来ダイナー…
  • 7
    トランプ「首都に州兵を投入する!」...ワシントンD.…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    「ホラー映画かと...」父親のアレを顔に塗って寝てし…
  • 10
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 1
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 6
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 7
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 10
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中