タイとカンボジアの衝突3日目に、互いに停戦と交渉開始を要請

タイとカンボジアの軍事衝突は26日も続き、両国政府は互いに自衛行為だと主張し相手国に対し停戦と交渉の開始を求めた。タイ・シーサケート県の避難所で26日撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Shoon Naing Artorn Pookasook
[シーサケート(タイ) 26日 ロイター] - タイとカンボジアの軍事衝突は26日も続き、両国政府は互いに自衛行為だと主張し相手国に対し停戦と交渉の開始を求めた。衝突でこれまでに30人以上が死亡し、13万人余りが避難を強いられている。
両国によると、この日早朝、係争地帯の戦闘場所から100キロメートル以上離れたタイ南東部トラート県とカンボジアのポーサット州で新たな衝突があった。
タイ側の発表によると一連の衝突で26日時点で兵士7人、民間人13人が死亡。カンボジア当局は兵士5人と民間人8人が死亡したとしている。
タイの国境沿いのシーサケート県では大学が臨時の避難所となり、ボランティアによると5000人以上が身を寄せているという。
東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国マレーシアのアンワル首相は、引き続き停戦案を推進していくと述べた。アンワル氏の停戦案は、カンボジアが支持しており、タイは原則同意すると述べている。