米テキサス州の洪水死者131人に、当局は新たな豪雨を警告

米南部テキサス州で4日発生した洪水の死者は14日時点で、131人に達した。写真は7月13日、テキサス州マクレガーで撮影(2025年 McGregor Volunteer Fire Department/Handout via REUTERS)
Steve Gorman
[14日 ロイター] - 米南部テキサス州で4日発生した洪水の死者は14日時点で、131人に達した。当局は再び豪雨が発生すると警告している。
国立気象局はテキサス州中部の広い範囲に、最大約150ミリの豪雨を予測する洪水注意報を15日朝まで発令した。4日の洪水で被災した地域も含まれている。
川沿いの住民や捜索隊は新たな危険が去るまで高台に避難するよう勧告された。
テキサス州のアボット知事は14日、洪水の死者が少なくとも131人に達したと発表した。
被害が最も深刻な同州カー郡のカービル周辺地域では依然として97人が行方不明となっているという。ただ、当局が先週発表した160人以上からは減少している。
アボット知事は、今月開催される臨時州議会で議員らが洪水の状況、災害対策、洪水への緊急対応について調査すると述べた。
今回の洪水は米国で過去数十年で最も深刻な被害を出した水災害の一つとなっており、警報サイレンが鳴らなかったことや、トランプ政権下で人員削減が行われ国立気象局に空席があることなどが問題視されている。