ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは147円半ばで上昇一服、米CPI控え様子見も

2025年07月15日(火)15時56分

 7月15日、午後3時のドル/円は147円半ばと、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。写真は米ドルと円紙幣。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は147円半ばと、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。朝方の上昇は一服しているものの、ドルは底堅く、日本の参議院選挙を前に財政拡張を懸念する円安圧力も残っている。

ドルは朝方に一時147.89円まで上昇し、3週間ぶり高値を更新。その後は戻り売りも入ったほか、米国で15日発表の消費者物価指数(CPI)を控えた様子見ムードも広がり、方向感なく上下する展開が続いた。

15日の東京円債市場では、米金利上昇や国内の財政拡張への根強い懸念を背景に、新発10年国債利回り(長期金利)が一時1.595%まで上昇。2008年10月以来、約16年9カ月ぶりの高水準を付けた。

りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏は、日米関税交渉の不調に伴う日銀の利上げ観測後退や与党の劣勢が伝わる参院選など、「足元で円を買う材料は見当たらなくなってきた」と指摘。米CPIは強ければドル買い、弱ければドル売りとはなるものの、週末に参院選を控える中、対円でのドル売りは勢いづかないだろうとも予想した。

ただ、参院選後の財政拡張懸念で円売りが加速するかは、不透明な部分もある。「株安や、財政悪化による国債格下げにまで発展した日本売りとなるかどうかだが、その蓋然性はまだ低い」(別の国内銀行の為替ディーラー)との見方も聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.55/147.59 1.1685/1.1686 172.44/172.45

午前9時現在 147.78/147.79 1.1665/1.1666 172.39/172.40

NY午後5時 147.71/147.73 1.1663/1.1666 172.29/172.31

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米CPI、6月は前年比+2.7%・前月比+0.3%

ビジネス

FRB後任議長選び、「正式プロセス」既に開始と米財

ワールド

イスラエル、シリア南部で政府軍攻撃 ドルーズ派保護

ビジネス

独ZEW景気期待指数、7月は52.7へ上昇 予想上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 2
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 5
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 6
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 7
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 8
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 9
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 10
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中