銅に50%の関税へ、8日発表=トランプ氏

トランプ米大統領は8日、輸入する銅に対し50%の関税を課す計画を同日中に発表すると表明した。写真はホワイトハウスで同日撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、輸入する銅に対し50%の関税を課す計画を同日中に発表すると表明した。電気自動車(EV)や軍事装備、電力網、多くの消費財にとって重要な金属の国内生産の増強が目的とみられるが、発効の時期については明確にしなかった。
トランプ氏の発言を受け、COMEX銅先物は12%強急伸し、最高値を記録した。
トランプ大統領はまた、半導体や医薬品に対する関税についても近く発表するとした。
トランプ大統領の発言後、ラトニック商務長官はCNBCのインタビューで、銅関税は7月末か8月1日までに導入される可能性が高いと言及。トランプ大統領が同日中に自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に詳細を投稿すると述べた。
トランプ大統領は2月、銅の輸入に新たな関税をかけるかどうかを判断するため、通商拡大法232条に基づく国家安全保障上の調査を行うようラトニック商務長官に指示した。調査の終了期限は11月としていたが、ラトニック氏は調査はすでに完了しているとした上で、「銅生産を国内に回帰させ、産業部門の鍵となる銅の製造能力を国内に戻すことが目的だ」と述べた。
米国は毎年、必要とされる銅のほぼ半分を輸入している。全米鉱業協会はコメントを控えている。