韓国製造業PMI、50割れ続く 新規受注は過去5年で最大の落ち込み

S&Pグローバルが2日に発表した5月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.7で、4月の47.5から小幅に上昇したものの、拡大と縮小の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。写真は2021年7月、釜山で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 2日 ロイター] - S&Pグローバルが2日に発表した5月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.7で、4月の47.5から小幅に上昇したものの、拡大と縮小の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。
内需低迷や米国の関税による影響で、生産が減少したほか、受注も落ち込んだ。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミスト、ウサマ・バティ氏は「韓国の製造業は不安定な状況で5月を迎えた」と指摘。
「国内経済の停滞や、米国の関税引き上げによる国内市場と主要輸出市場への影響が製造業活動縮小の要因だという声が企業から頻繁に聞かれた」と述べた。
新規受注は2020年6月以来の大幅な落ち込みを記録。生産は過去2年半で最大の落ち込みとなった。
新規受注が低迷する中、受注残も過去約5年間で最大の落ち込みを記録し、2カ月連続で減少した。
ただ、世界的な貿易摩擦の緩和期待もあり、見通しは前月の悲観からわずかながら楽観に転じた。