米韓政府高官、今月5日に為替協議 ウォン急伸

　５月１４日、韓国政府当局者は、企画財政省のチェ・ジヨン次官が米財務省のロバート・カプロス次官補（国際金融担当）と今月５日に会談し、ドル／ウォン市場について協議したと述べた。写真は、各国の紙幣。２０１０年１０月、ワシントンで撮影（２０２５年　ロイター/Jason Reed）

Cynthia Kim　Yena Park

[ソウル １４日 ロイター] - 韓国政府当局者は１４日、企画財政省のチェ・ジヨン次官が米財務省のロバート・カプロス次官補（国際金融担当）と今月５日に会談し、ドル／ウォン市場について協議したと述べた。

ミラノで開催された第５８回アジア開発銀行（ＡＤＢ）年次総会の合間に会談した。

米韓両政府は４月、相互関税の一時停止が７月に解除される前に米国の関税撤廃を目指した協定を作成することで合意。経済安全保障、投資協力、通貨政策などを協議する方針を示した。

ウォンは０８３０ＧＭＴ（日本時間午後５時３０分）現在、対ドルで１．４％上昇し１ドル＝１３９８．４０ウォン。心理的な節目となる１４００ウォンを超えた。

ある為替ディーラーは「米韓が為替について協議しているというニュースがウォン上昇の一因となった可能性があるが、午後に入りかなり大幅に上昇しており、資金の流れをさらに監視する必要がある」と述べた。

複数の当局者によると、グリア米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表は１６日、韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）会合の合間に安徳根産業通商資源相とさまざまな通商問題について協議する予定。