ニュース速報
ワールド

中国産レアアースの対米輸出規制、完全撤廃の可能性低い=業界筋

2025年05月13日(火)10時54分

 5月12日、米中の関税引き下げ合意を受け、米国の業者は中国産レアアースの輸入許可を取得しやすくなるが、中国の輸出規制が完全に撤廃される可能性は低いとみられている。写真は4月、深セン市の塩田港で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 12日 ロイター] - 米中の関税引き下げ合意を受け、米国の業者は中国産レアアースの輸入許可を取得しやすくなるが、中国の輸出規制が完全に撤廃される可能性は低いとみられている。中国の業界関係者2人が語った。

中国は4月、米関税に対する報復措置として、7種類のレアアース(希土類)と関連製品を輸出規制リストに追加した。

関係者によると、12日の米中関税引き下げ合意によって、中国商務省が45日かかっていた承認を迅速化するほか、米顧客向け輸出許可は即時発行される可能性が高まったという。ただ、輸出規制は各種重要鉱物に対する中国の支配力を強めるための手段の一つと位置付けられており、撤廃される可能性は低いという。

中国は十数種類に上る戦略鉱物の世界最大の供給国。一方の米国は中国産レアアースの最大の輸入国。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英首相私邸などの不審火、21歳男を放火容疑で逮捕

ビジネス

ソフトバンクG、1―3月期純利益5171億円 通期

ビジネス

日産、追加で1万1000人削減 従来の9000人と

ビジネス

イオン、米国産100%使用の新商品発売へ 6月6日
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王子との微笑ましい瞬間が拡散
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウク…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中