モスクワ軍事パレード、戦闘用ドローン公開 ウクライナで実戦使用

ロシアは9日、モスクワの赤の広場で行った第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日の軍事パレード(写真)で、ウクライナ戦争で使用している戦闘用ドローン(無人機)を公開した。提供写真(2025年 ロイター/Host agency RIA Novosti)
[モスクワ 9日 ロイター] - ロシアは9日、モスクワの赤の広場で行った第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードで、ウクライナ戦争で使用している戦闘用ドローン(無人機)を公開した。国営テレビによると、公開されたのは初めて。
パレードにはプーチン大統領のほか、中国の習近平国家主席ら20人以上の外国首脳が出席。さまざまなトラックに搭載されたロシア製ドローンが他の軍事装備とともに披露された。
パレードを実況中継で解説していた国営テレビのコメンテーターは、ウクライナでの特別軍事作戦ではドローンが広く効果的に使用されていると指摘した。
公開されたドローンは「ランセット」「ゲラン-2」「オルラン-10」「オルラン-30」など。
オルランは偵察や目標選定に広く使用されている。ランセットは攻撃と偵察の双方に用いられる徘徊型兵器で、ウクライナの戦車や軍用機などを破壊したと報告されている。
ゲラン-2はイランで設計された自爆ドローンで、現在はロシアで製造されている。ウクライナのエネルギー施設の攻撃に使用されており、ウクライナ政府は住宅も標的になったと非難している。
ロシアは民間人を意図的に標的したことはないと主張している。