ニュース速報
ワールド

トランプ氏、米のNATO支出に疑問呈す 国防費GDP5%要求

2025年01月24日(金)11時02分

 1月23日、トランプ米大統領は、米国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国を防衛しているが、NATO加盟国は米国を防衛していないとし、米国がそもそもNATOに資金を拠出すべきか確信を持てないと述べた。写真は、NATO本部の入り口。2018年4月、ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

Trevor Hunnicutt

[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領は23日、米国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国を防衛しているが、NATO加盟国は米国を防衛していないとし、米国がそもそもNATOに資金を拠出すべきか確信を持てないと述べた。

トランプ氏はこれまでに、NATO加盟国が国防費の割合を国内総生産(GDP)の5%に引き上げるよう要求している。この水準はNATOが現在目標としている2%を大幅に上回り、米国も達成していない。

トランプ氏は23日もこの要求を繰り返し、「2%を5%に引き上げるべきだ」と語った。

「資金を拠出すべきかどうかは分からないが、彼らを支援すべきなのは確かだ。われわれは彼らを守っている。彼らがわれわれを守っているのではない」と述べた。

米国はNATOの年間支出約35億ドルの15.8%を賄う。2024年の内訳によると、ドイツと並んで最大の割合となる。

ルビオ米国務長官は22日、NATOのルッテ事務総長と会談し、NATOに対する米国のコミットメントを改めて強調した。両氏は「有能な防衛同盟国を持ち、真の負担分担を行うことの重要性」についても議論したという。米国務省が23日に発表した。

NATO加盟国当局者やアナリストは、トランプ氏による大幅な国防費増額要求にNATOが耳を貸すことはないだろうが、現在の目標を引き上げることには同意する可能性が高いと述べている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

テスラの「FSD」、中国で来年初めにも全面認可 マ

ワールド

中国、レアアース輸出許可を簡素化へ 撤廃は見送り=

ビジネス

マツダ、関税打撃で4━9月期452億円の最終赤字 

ビジネス

ドイツ輸出、9月は予想以上に増加 対米輸出が6カ月
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中