ガザ支援物資、海上からの搬入難航 エジプトで山積み
5月20日、米中央軍(CENTCOM)は、米国が設置した浮桟橋からパレスチナ自治区ガザにこれまで569トン以上の人道支援物資が搬入されたと明らかにした。写真はガザへの支援物資を求めて米国が建設した桟橋に集まるパレスチナの人々。ガザで19日撮影(2024 ロイター/Ramadan Abed)
Michelle Nichols
[カイロ/国連 20日 ロイター] - 米中央軍(CENTCOM)は21日、米国が設置した浮桟橋からパレスチナ自治区ガザにこれまで569トン以上の人道支援物資が搬入されたと明らかにした。ただ、全ての支援物資が届けられているわけではないという。
支援物資は17日に米国設置の桟橋に到着。国連によると、請負業者によって埠頭から輸送されたトラック10台分の食糧がガザにある国連世界食糧計画(WFP)の倉庫に届いた。
ただ、18日に届いたのはトラック5台分だけだった。国連関係者によると、支援物資のアクセスが困難だった地域を通る途中でパレスチナ人によりトラック11台分の荷物が運び出されたという。
さらに19日と20日は浮桟橋からの支援物資はなかった。
国連当局者は20日、ラファ検問所が閉鎖されたままで浮桟橋から支援物資が2日にわたって搬入されていないため、食糧や医薬品がエジプト側で山積みになっていると述べた。