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地球温暖化、豪農作物と経済に悪影響の恐れ 財務相が対策訴え

オーストラリアのチャーマーズ財務相は26日、気候変動による影響を軽減する対策が取られなければ、オーストラリアの農産物の収穫は今後30年で現在の水準から4%減少し、経済生産が年18億豪ドル(12億米ドル)押し下げられる可能性があるとの見通しを示した。資料写真、2017年12月撮影(2023年 ロイター/David Gray)
[キャンベラ 26日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は26日、気候変動による影響を軽減する対策が取られなければ、オーストラリアの農産物の収穫は今後30年で現在の水準から4%減少し、経済生産が年18億豪ドル(12億米ドル)押し下げられる可能性があるとの見通しを示した。
クイーンズランド州で行われた干ばつに関する農業会議で、「財務省の最新分析によると、災害や温暖化により経済に大規模で広範囲な影響が生じている。一段の対策が講じられなければ2063年までに収穫が4%減少し、現在のドル相場で国内総生産(GDP)が18億豪ドル押し下げられる恐れがある」と述べた。
その上で、19年の森林火災や22年の洪水でそれぞれ15億豪ドルの経済損失が発生しており、政府は脱炭素化、干ばつ対策、災害復興プログラムに投資していると説明。
「17─18年における英連邦の災害復興支出は3億3500万ドルだったが、22─23年には約25億ドルになった」と述べた。