ニュース速報

ワールド

訂正(26日配信記事)-カナダのインド大使館前などでシーク教徒殺害事件巡り抗議デモ

2023年09月27日(水)13時59分

カナダで25日、首都トロントのインド大使館前などでシーク教徒が抗議デモを行った。写真はオタワでの抗議デモ(2023年 ロイター/Blair Gable)

(26日配信記事で1段落目の「首都トロントのインド大使館」を「トロントの総領事館」に訂正しました)

Wa Lone Steve Scherer

[トロント/オタワ 25日 ロイター] - カナダで25日、トロントの総領事館(訂正)前などでシーク教徒が抗議デモを行った。

6月にカナダ国内で起きたシーク教徒のハルディープ・シン・ニジャル氏が殺害された事件にインド政府が関与した疑いが広がっているためだ。ニジャル氏は、インドから北部パンジャブ州などを分離してシーク教徒の独立国を作ろうという「カリスタン運動」に従事していた人物だった。

カナダのトルドー首相は1週間前に議会で、この事件にインド政府の工作員がかかわったという信頼できる情報に関して国家情報部門が積極的な裏付け作業を進めていると発言するとともに、インドの外交官追放を表明。インド側も報復措置に出るなど両国関係が悪化している。

こうした中でオタワのインド大使館前には100人弱のシーク教徒が集まり、カリスタン運動の旗を振り回した。トロントでもおよそ100人のシーク教徒がインド国旗を燃やし、モディ首相の肖像が貼られたボードを土足で踏みつけ、バンクーバーのインド総領事館周辺には200人が集結した。

オタワの抗議デモに参加したシーク教徒の1人は「(インド政府の関与を指摘した)トルドー首相には本当に感謝している」と話した上で、カナダ政府として「今後無実の人々を殺害するのを阻止する」ようインドに圧力をかけるべきだと訴えた。

カナダ国内にはおよそ77万人のシーク教徒が暮らし、出身地であるインドのパンジャブ州以外では最大のコミュニティーを形成している。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中