ニュース速報

ワールド

再送-ロシア首相、2024年の予算支出26%増を発表 大統領選にらみ

2023年09月24日(日)10時29分

 ロシアのミシュスチン首相は22日、2024年の国家予算支出を前年比25.8%増の36兆6000億ルーブル(3830億ドル)とする予定だと発表した。写真はフォーラムでマントゥロフ副首相らの話に耳を傾けるプーチン大統領。19日ロシアのイジェフスクで撮影(2023年 ロイター/SPUTNIK)

(検索コードを追加しました)

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシアのミシュスチン首相は22日、2024年の国家予算支出を前年比25.8%増の36兆6000億ルーブル(3830億ドル)とする予定だと発表した。

ロシア政府は「特別軍事作戦」と称するウクライナ侵攻に多額の資金を投じている。プーチン氏は来年に予定されている大統領選挙に再出馬するとみられ、選挙前後には社会支出も増加する見通しだ。

テレビ放映された会議でミシュスチン首相は、2024年の予算支出は国内総生産(GDP)の約20.4%に相当すると説明。財政赤字はわずかであり、歳入は35兆ルーブルになる見込みだと述べた。

同首相は「大きな成長を遂げることができたのは、経済のさらなる発展の成果だ」と発言し、「その一環として、石油・ガス以外の収入は石油・ガス収入の2倍になるだろう」と予想した。

ロシア経済は、同国自体や欧米諸国の当初予想よりも欧米の制裁に強いことが証明された。ただインフレは年率5.45%と、中央銀行の目標である4%を上回っているほか、通貨ルーブルの下落に歯止めをかけるため主要政策金利を13%に引き上げている。

国防費の増加に伴い鉱工業生産が増え、緩やかな景気回復を支えているが、1─8月の財政収支は2兆3600億ルーブル(246億ドル)の赤字となっている。 

シルアノフ財務相によると、赤字を補うため国内借入を年間4兆ルーブル以上へと増やす計画だという。

ロイターは8月、ロシア政府が今年の国防予算を9兆7000億ルーブル(1050億ドル)と2倍に増やしたと報じた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、ダウ330ドル超安 まちまちの

ワールド

米、ロシア石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁 ウ

ビジネス

NY外為市場=英ポンド下落、ドルは対円で小幅安

ビジネス

米IBM、第3四半期決算は予想上回る AI需要でソ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 6
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    やっぱり王様になりたい!ホワイトハウスの一部を破…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中