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ウクライナ、ダム決壊で農地「砂漠化」も 農業省が懸念
2023年06月08日(木)11時22分

ウクライナ農業省は、南部のヘルソン州で6日に起こった巨大ダムの決壊により農地が水没し、少なくとも50万ヘクタールの農地でかんがい農業ができなくなり、土地が「砂漠化」する恐れがあると指摘した。写真は6月6日、ダムを映した衛星画像(2023年 PLANET LABS PBC/Handout via REUTERS )
[キーウ 7日 ロイター] - ウクライナ農業省は、南部のヘルソン州で6日に起こった巨大ダムの決壊により農地が水没し、少なくとも50万ヘクタールの農地でかんがい農業ができなくなり、土地が「砂漠化」する恐れがあると指摘した。
ウクライナは小麦やトウモロコシなど穀物の主要輸出国。
農業省は6日に発表した声明で、ダム決壊によりドニプロやヘルソン、ザポロジエ地域の31のかんがいシステムで水の供給が断たれることになると説明した。
ロシアによる侵攻前の2021年には、この地域で国内の穀物・油糧種子生産全体の約4%に相当する400万トンが収穫された。
農業省によると、ドニエプル川右岸の1万ヘクタールの農地が浸水する恐れがある。ウクライナは、周辺地域では4万2000人が洪水の危険にさらされているとしている。