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カタルーニャ州独立巡る住民投票、スペイン政府は阻止に自信
9月25日、スペインのカタルーニャ自治州が10月1日に予定している独立の是非を問う住民投票について、政府高官は、投票阻止に向けて十分な措置を講じており、投票結果が有効性を持つことはないとの見通しを示した。写真は24日、バルセロナでカタルーニャ州独立の象徴エストラーダ旗の前を歩く女性(2017年 ロイター/Susana Vera)
[マドリード/バルセロナ 25日 ロイター] - スペインのカタルーニャ自治州が10月1日に予定している独立の是非を問う住民投票について、スペインの政府高官2人は25日、投票阻止に向けて十分な措置を講じており、投票結果が有効性を持つことはないとの見通しを示した。
スペイン政府は住民投票が憲法に反するとの声明を発表。現地に警察官を配置し、投票阻止の訴訟を起こしている。
政府はこの数週間、投票阻止に向けた対策を一段と強化。公的資金の使い道について管理を厳格化し、州当局者の身柄を拘束したほか、選挙用のチラシも押収した。さらには住民投票に関与した公務員には罰金を科すと警告し、州の選挙委員会は先週解散された。
高官の1人は「10月1日には投票所がいくつか設けられ、投票ののまね事が行われるかもしれない」と述べた上で、投票は手続きが信頼性を確保できず、成立しないだろうと述べた。
高官2人によると、カタルーニャ州は正式な選挙委員会や投票箱、投票用紙がなく、透明性のある人口調査や選挙資材を欠いている。
先の高官は「ベネズエラや北朝鮮ですら投票結果を認めないだろう。仮にこの2カ国が認めても、カタルーニャ州の独立にとって追い風になるとの確信は持てない」と述べた。