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米国際貿易委、中国鉄鋼大手への調査開始 企業秘密盗んだ疑い

2016年05月27日(金)10時52分

 5月26日、米国際貿易委員会(ITC)は、企業秘密の不正入手、価格カルテル、輸出元の虚偽表示による関税逃れなどの疑いがあるとして、中国の鉄鋼メーカーへの調査を開始した。写真は唐山市で昨年11月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米国際貿易委員会(ITC)は26日、企業秘密の不正入手、価格カルテル、輸出元の虚偽表示による関税逃れなどの疑いがあるとして、中国の鉄鋼メーカーへの調査を開始した。米鉄鋼大手ユナイテッド・ステーツ・スチール(USスチール)の申し立てに基づくもの。

同社は中国の鉄鋼大手や商社からの輸入のほぼ全面停止を求めている。

ITCは中国の鉄鋼メーカーと流通子会社40社を調査対象としており、この中には宝山鋼鉄(バオスチール)<600019.SS>、 河北鋼鉄集団<000709.SZ>、武漢鋼鉄<600005.SS>、鞍山鋼鉄集団、江蘇沙鋼集団が含まれる。

USスチールは、同社の次世代軽量高強度鋼の生産技術に関する研究データがハッキングで盗まれ、その後に宝山鋼鉄が同様の製品を複製する能力が高まったと主張。

また、中国鉄鋼メーカーが米国の反ダンピング関税と補助金相殺関税を逃れるため、製品の原産地を中国以外の国と偽って表示したり、第三国を経由して米国に不正に輸出したと主張している。

宝山鋼鉄はUSスチールの主張について、「根拠を欠いた憶測にすぎない」としている。

ロイター
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