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中南米経済は今年景気後退に、ブラジルが想定以上に悪化=IMF
10月6日、IMFは深刻なブラジルのリセッション(景気後退)や商品(コモディティ)価格の下落を受けて、中南米・カリブ海諸国が今年、マイナス成長に陥るとの見方を示した。同地域の景気後退は2009年以来。写真はペルーのリマで開かれたIMF・世銀年次総会(2015年 ロイター/Mariana Bazo)
[リマ 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は、深刻なブラジルのリセッション(景気後退)や商品(コモディティ)価格の下落を受けて、中南米・カリブ海諸国が今年、マイナス成長に陥るとの見方を示した。同地域の景気後退は2009年以来。
IMFは6日公表した世界経済見通しで、今年の中南米の成長率を前回7月のプラス0.5%からマイナス0.3%に下方修正した。
2016年はプラス0.8%に持ち直すとしているが、前回予想のプラス1.7%からは引き下げた。
「ブラジル経済の落ち込みが想定以上」とし、周辺地域に「著しい悪影響が及ぶ」恐れがあるとした。
ブラジルについては、今年の成長率をマイナス3%とし、落ち込み幅を従来予想から2倍にした。生産量の低迷や汚職スキャンダルによる混乱、格下げなどが重しとなった。
同地域は昨今の金融危機以降、先進国を上回るペースで回復したが、けん引役だった商品(コモディティ)価格の下落が足かせとなり、成長見通しが弱まっている。