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ロシア野党指導者射殺、チェチェン元警官ら2人を訴追
3月8日、ロシアの元第1副首相で野党指導者のボリス・ネムツォフ氏(55)が2月27日にモスクワ中心部で射殺された事件で、ロシア当局は8日、チェチェン共和国出身の男性2人を容疑者として訴追したと発表した。写真は訴追されたザウル・ダダエフ容疑者撮影(2015年 ロイター/Tatyana Makeyeva)
[モスクワ 8日 ロイター] - ロシアの元第1副首相で野党指導者のボリス・ネムツォフ氏(55)が2月27日にモスクワ中心部で射殺された事件で、ロシア当局は8日、チェチェン共和国出身の男性2人を容疑者として訴追したと発表した。ネムツォフ氏は、プーチン政権発足以来殺害された要人中、最も大物とみられている。
訴追されたのはザウル・ダダエフ容疑者とアンゾル・グバシェフ容疑者。ダダエフ容疑者は内務省治安部隊の元巡査長で、事件への関与を認めているという。このほか、グバシェフ容疑者のきょうだいなど3人も逮捕された。
イスラム教徒の多いチェチェンのカディロフ首長は、ダダエフ容疑者は信心深いイスラム教徒で、仏風刺週刊紙「シャルリエブド」が預言者ムハンマドを侮辱したことに怒りを抱いていたと述べた。リベラル派だったネムツォフ氏は、シャルリエブド本社で発生した銃撃事件の後、同紙を擁護する発言をしていた。
カディロフ首長によると、ダダエフ容疑者は「ロシアの真の愛国者」であり、これまでに何度も勲章を受け取ったことがあるが、何らかの理由で治安部隊を退職したという。