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中国系電池メーカー、米工場の建設断念 ミシガン州が表明

2025年10月24日(金)14時56分

 10月23日、米ミシガン州は、中国の電池メーカー、国軒高科の子会社が同州での工場建設を断念したと発表した。写真は、中国および米国旗とミニチュアの労働者。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

David Shepardson

[ワシントン 23日 ロイター] - 米ミシガン州は23日、中国の電池メーカー、国軒高科の子会社が同州での工場建設を断念したと発表した。工場は24億ドル規模で、電気自動車(EV)用電池の主要材料を生産する計画だった。

建設計画は2022年10月に発表され、2350人の雇用創出が見込まれていたが、同社が中国系であるとして、一部の議員から批判を浴びていた。

ミシガン州経済開発公社(MEDC)によると、工場建設のために州が交付する予定だった1億2500万ドルの補助金は一切支給されておらず、用地の購入に充てられた2360万ドルの補助金についても返還を求める。

国軒高科の筆頭株主はドイツのフォルクスワーゲン(VW)だが、複数の米議員は先月、中国が多数の個人株主を通じて「事実上の支配権」を維持していると主張していた。

国軒高科の子会社は2024年3月、ミシガン州の自治体が工場建設に関する合意に違反したとして訴訟を起こしていた。同社はMEDCに充てた書簡で、工場建設を断念したとの非難は「全くの虚偽」だとし、現地で激しい攻撃にさらされたと主張している。

ロイター
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