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英、グーグルを「戦略的市場地位」に指定 新権限の発動可能に

2025年10月10日(金)19時33分

 英競争・市場庁(CMA)は10日、米アルファベット傘下のグーグルをオンライン検索分野の「戦略的市場地位(SMS)」に指定した。ロンドンで6月撮影(2025年 ロイター/Carlos Jasso)

[ロンドン 10日 ロイター] - 英競争・市場庁(CMA)は10日、米アルファベット傘下のグーグルをオンライン検索分野の「戦略的市場地位(SMS)」に指定した。

英政府が導入した新たな権限を初めて行使することが可能になる。CMAがグーグルの市場支配に対して介入が必要だと判断すれば、英国市場での検索サービスの運営方法の変更を命じることができる。

CMAのデジタル市場担当エグゼクティブディレクター、ウィル・ヘイター氏は声明で「われわれは、グーグルが検索分野と検索広告分野で戦略的地位を維持していると判断した。英国の検索全体の90%超がグーグルのプラットフォーム上で行われている」と述べた。

CMAは今回の指定がグーグルによる違法行為を認定するものではなく、現時点で直ちに規制措置を課すものではないと強調した。

グーグルの競争政策担当上級ディレクター、オリバー・ベセル氏は「このプロセスで提案されている介入措置の多くは、英国のイノベーションと成長を阻害する。AIに基づく技術革新が進むこの時期に製品の市場投入が遅れる恐れがある」とコメントした。

ロイター
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