豪サービスインフレにやや粘着性、目標内に抑制が責務＝中銀総裁

１０月１０日、オーストラリア準備銀行（中央銀行）のブロック総裁（写真）はサービスセクターのインフレ率がやや粘着性を示しており、中銀の目標レンジ内に維持することが責務だという認識を示した。シドニーで４月撮影（２０２５年　ロイター/Hollie Adams）

[キャンベラ １０日 ロイター] - オーストラリア準備銀行（中央銀行）のブロック総裁は１０日、サービスセクターのインフレ率がやや粘着性を示しており、中銀の目標レンジ内に維持することが責務だという認識を示した。上院経済委員会で述べた。

ブロック氏はまた、家計消費が回復し始めており、労働市場も良好だとした。

「オーストラリアでは他の多くの海外諸国と同様に、サービスインフレが依然としてやや粘着性を示している。これは商品インフレの小幅な鈍化によって相殺されている」と述べた。

中銀は今年３回利下げを実施しているが、先週の会合では追加利下げを見送り、インフレが予想以上に根強いと警告した。これを受けて、年内の追加利下げ観測が後退した。

市場では１１月の次回会合で０．２５％ポイントの利下げが実施される確率が５０％程度、１２月の確率は６０％近く織り込まれている。

利下げは今月発表される第３・四半期の消費者物価指数（ＣＰＩ）に大きく左右される見通しで、コアインフレ率が高水準を示せば、少なくとも短期的には緩和は見送られるだろう。