スポティファイ、創業者エク氏が執行会長に 共同ＣＥＯ体制も導入

　スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイは３０日、創業者兼最高経営責任者（ＣＥＯ）のダニエル・エク氏（写真）が来年１月に退任し、執行会長に就く人事を発表した。２０２４年９月、米サンフランシスコで撮影（２０２５年　ロイター/Laure Andrillon）

Jaspreet Singh　Supantha Mukherjee

[３０日 ロイター] - スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイは３０日、創業者兼最高経営責任者（ＣＥＯ）のダニエル・エク氏が来年１月に退任し、執行会長に就く人事を発表した。後任には最高製品技術責任者を務めるセーデルストロム氏と最高事業責任者のノルストロム氏が共同ＣＥＯに就任する。

スポティファイが米アルファベット傘下グーグル所有の動画投稿サイト、ユーチューブやアップル、アマゾン・ドット・コムの音楽サービスに対抗する計画を策定する中、エク氏は日常業務から一歩退き、執行会長として資本配分と長期戦略に注力する。

エク氏は「典型的な米国式の会長より深く関与する。選手からコーチになるようなものと考えてほしい」と述べた。

スポティファイは月間ニューザー約７億人を持ち、１億曲以上の楽曲を提供する市場リーダ―の地位を維持し、アップルミュージックの加入者約９０００万人を大きく引き離す。ただ「ユーチューブミュージック」の動画統合型のサービスや「アマゾンミュージック」のプライムと連携したサービスとの競争に直面している。