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日経平均は3日続伸し最高値更新、米利下げ期待が支え

2025年09月12日(金)15時59分

 9月12日、東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比395円62銭高の4万4768円12銭で取引を終えた。写真は2024年8月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)

Mayu Sakoda

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比395円62銭高の4万4768円12銭で取引を終えた。日経平均・TOPIXともに最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が継続する中、米国市場で主要3株価指数がそろって史上最高値を更新した流れを引き継いだ。買い一巡後は3連休を控え伸び悩み、レンジ内での小動きとなった。

みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「FRBの利下げ観測が相場を下支えしている半面、国内では利上げ観測がくすぶりドル/円は円高基調。株式市場はそろそろ調整を迎えるとの警戒があり、上値を追いづらい」との見方を示した。

日経平均は430円高と寄り付きで取引時間中の史上最高値を更新し、その後も上値を伸ばして515円高の4万4888円02銭の高値を付けたが、後場に入ると高値警戒感から伸び悩み前場の値幅内でのもみ合いとなった。明日から3連休となるほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは織り込み済みで出尽くしが予想され、積極的に上値を追う展開にはならなかった。

9月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)は4万5016円28銭となった。現物は同指数に届かなかったことから「幻のSQ」となり、市場では「裁定残の買い戻しで現値が追い付いていない。来週以降は調整が入る可能性がある」(国内証券ストラテジスト)との声が出ていた。

TOPIXは0.4%高の3160.49ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.4%高の1626.93ポイントで、同じく史上最高値を更新した。プライム市場の売買代金は5兆5433億9200万円だった。

東証33業種では、値上がりが精密機器、電気機器、サービス、ゴム製品など22業種、値下がりが食料品、電気・ガス、鉱業など11業種だった。

主力株では、東京エレクトロンが5%超高で1銘柄で日経平均を118円程度押し上げた。アドバンテスト、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングもしっかりだった。半面、ダイキン工業、TDKはさえなかった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.22%安の761.79ポイントと、続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが778銘柄(48%)、値下がりは753銘柄(46%)、変わらずは88銘柄(5%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 44768.12 +395.62 44803.30 44,548.57─44,888.02

TOPIX 3160.49 +12.73 3164.69 3,153.55─3,171.77

プライム市場指数 1626.93 +6.56 1630.19 1,623.46─1,632.11

スタンダード市場指数 1497.63 -0.23 1500.14 1,494.70─1,501.16

グロース市場指数 991.26 -3.93 1001.23 988.31─1,001.23

グロース250指数 761.79 -1.69 768.87 758.56─768.87

東証出来高(万株) 214014 東証売買代金(億円) 55433.92

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