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午後3時のドルは147円前半、日米中銀会合前に手控えムード

2025年09月12日(金)15時37分

 9月12日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の147円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の147円前半で取引されている。来週に日米中銀会合などを控えて、日中は手控えムードが強まった。午前に発表された為替に関する日米財務相の共同声明も、影響は限られた。

ドルはこの日も小動き。147円前半から半ばを行き来する方向感に乏しい展開となった。「自民党総裁選など手掛かりはあるし、値動きも多少はあるが、結局147円付近で下げが止まってしまうためトレンドができず、出来高が減ってきた」(トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏)という。

ドルは前日午後、高市早苗前経済安保担当相が総裁選へ出馬する意向を固めたとの報道を受けて、147円半ばから後半へ一時上昇する場面があった。

日米両政府は12日午前、関税交渉とは別に協議を続けてきた為替文書に合意し、共同声明を発表した。為替介入を巡り「過度の変動や無秩序な動きに対処するためのものに留保されるべき」との認識で一致した。

声明の内容はこれまでのG7合意とほぼ変わらず、大きな関心を集めるには至らなかった。「日米双方とも、ドル高/円安の加速は望んでいないとみられる。今回の合意が今後のドル売り/円買い介入を難しくするものではないだろう」(JPモルガン・チェース銀行為替調査部長の棚瀬順哉氏)との指摘もあった。

この日の円相場は、対ドル以外でもほぼ横ばいだった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.33/147.35 1.1729/1.1732 172.86/172.87

午前9時現在 147.21/147.25 1.1732/1.1734 172.75/172.76

NY午後5時 147.20/147.21 1.1733/1.1736 172.74/172.75

ロイター
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