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ノボノルディスク、従業員にフルタイム出社を指示 新CEOてこ入れ策

2025年09月12日(金)09時43分

 9月11日、肥満症治療薬「ウゴービ」を製造するデンマーク製薬大手ノボノルディスはマイク・ドゥスター新最高経営責任者(CEO)が全従業員にフルタイムで出社するよう指示したと明らかにした。コペンハーゲン郊外の同社施設で7月撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

[コペンハーゲン 11日 ロイター] - 肥満症治療薬「ウゴービ」を製造するデンマーク製薬大手ノボノルディスは11日、マイク・ドゥスター新最高経営責任者(CEO)が全従業員にフルタイムで出社するよう指示したと明らかにした。肥満症薬市場の激しい競争を背景に、意思決定を加速して業務執行の改善を図ることが目的だ。

ノボノルディスクは10日、9000人の人員削減を実施すると発表した。米同業のイーライリリーや台頭するコピー薬との競争に直面する中、売り上げの伸びが停滞して株価が急落したことを受けての措置とされる。

通信社リッツァウによると、同社には在宅勤務に関する統一の指針はなく、国や部門ごとに異なっていたという。

労働組合幹部はノボノルディスクが在宅勤務制度を停止したことに驚いたとし、在宅勤務と活気あるオフィス文化は必ずしも相反しないとの見解を示した。その上で「多くの従業員が在宅勤務を享受してきたが、経営陣が制度を維持できなかったのは残念だ」と述べた。

ノボノルディスクは従業員と上司が個別の取り決めを行うことはなお可能で、個人的なニーズと業務上のニーズの両方を満たすためにある程度の柔軟性を残すとしている。

ロイター
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