暗号資産取引所ジェミニ、ＩＰＯ価格レンジ引き上げ

９月９日、暗号資産（仮想通貨）取引所のジェミニは９日、暗号資産事業に対する投資家の関心を反映し、米国での新規株式公開（ＩＰＯ）の提示価格レンジを引き上げ、上場時の評価額を最大３０億８０００万ドルとする目標を掲げた。写真はジェミニのロゴとイメージ。同日撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Ateev Bhandari

[９日 ロイター] - 暗号資産（仮想通貨）取引所のジェミニは９日、暗号資産事業に対する投資家の関心を反映し、米国での新規株式公開（ＩＰＯ）の提示価格レンジを引き上げ、上場時の評価額を最大３０億８０００万ドルとする目標を掲げた。

ジェミニは１株当たり２４―２６ドルの価格で１６６７万株を売り出し、４億３３００万ドルを調達する計画だ。これまでは１株当たり１７―１８ドルのレンジを提示していた。

ジェミニは１１日にＩＰＯ価格を決定する見通し。上場すれば、ＳＰ５００種株価指数に採用された初の暗号資産取引所コインベース、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）で先月に上場後の株価が２倍以上に上昇したブリッシュに続いて、３番目の上場暗号資産取引所となる。

暗号資産関連企業は新規上場企業の中で際立っており、規制緩和の追い風やＥＴＦフローの増加、機関投資家の採用拡大が、伝統的な金融資産とデジタル資産の間の橋渡し役となっている。