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米GM、主要EV工場で生産削減 需要低迷受け

2025年09月05日(金)07時36分

 9月4日、米ゼネラル・モーターズ(GM)が主要な電気自動車(EV)工場の一つで生産を削減することが、関係者の話などで分かった。デトロイトの同本社で2021年3月撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)

Nora Eckert Kalea Hall

[デトロイト 4日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)が主要な電気自動車(EV)工場の一つで生産を削減することが、関係者の話などで分かった。トランプ政権が環境対応車への支援を撤回する中、EV生産を縮小する動きが出ている。

事情に詳しい関係者やロイターが確認したGM従業員への通知によると、同社は12月にテネシー州スプリングヒルの組立工場でキャデラックSUV(スポーツ多目的車)EV版2種の生産を一時停止する。

また関係者によれば、来年1─5月に2交代制の従業員のうち1シフトを一時解雇することで両車種の生産を大幅に削減するほか、10月と11月には工場を1週間閉鎖する。

さらに、年内にシボレー・ボルトEVの生産開始を予定しているカンザスシティー近郊の組立工場でも、第2シフトの開始を無期限に延期する計画だという。

同社は取材に対し「EV業界の成長と顧客需要の鈍化見通しに合わせ、ICE(内燃機関)とEVの柔軟な製造拠点を活用することで戦略的な生産調整を行っている」と述べた。

トランプ政権が7月に成立させた減税・歳出法では、7500ドルの消費者税額控除などEVへの主要な支援策が撤回された。業界幹部はこの補助金が今月末に失効すると、EV販売は厳しい状況に陥ると予想している。

ロイター
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